東京都における日本刀の歴史

江戸幕府を開き現在まで続く日本文化の中心拠点を築いた徳川家康。家康が大切にしたと言われる名刀が、「物吉貞宗(ものよしさだむね)」です。鎌倉時代に作られた重要文化財の一つです。家康が「この刀を帯びて出陣すると必ず勝利を得た」ことから、「物吉」と名付けられたと伝わっています。徳川家康の死後も代々の藩主が常に懐に携帯していたそうです。
東京都の現代刀匠といえば、吉原義人氏といえます。39歳で無鑑査刀匠、2004年(平成16年)に東京都指定無形文化財保持者に認定されています。吉原氏は備前伝を得意として、スマートで流れるようなシルエットを描いている点が特徴的です。光沢もまた一点の曇りもない計算された透明感をたずさえており、その明確さがポイントとなっています。後進の育成にも注力していることで知られる人物です。

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